とっさに…




自分からキスをしていた





初めてのキスで


どうやればいいのかも分からず…





ただ塚本さんの唇に



自分の唇をそっと重ねていた






静かな部屋で



二人の心臓だけがやたらうるさく動いていた








「…美佳……それ反則

オレ何とか我慢出来てたのに…」





唇を少しだけ離してそう言うと





力強く私を抱き寄せ






今度は塚本さんから






唇を重ねてくる










今まで我慢していた分を





取り戻すような長いキスを交わし












そのまま私たちは結ばれた―