ふわふわした気持ちの中に、もう聞き慣れた声が耳に入ってくる…。 “ガバッ”と起きたあたしにめがねの奥の目が微笑んでみせた。 「放送で呼んだんだけどなあ…。聞こえなかったか?」 近づいてくる足音がやけに耳に響く…… 「ぁっ…あーはいっ。すみません……」