零次朗は近づいて、理恵子の手を取った。
「理恵子さんは何故ここにいるのですか。この場所に縛られる理由を知りたいのです。」
《私は隠れていたのです。ある人から逃れるために。
その人に追われて、追いつめられて、ここに逃げ込みました。》
「ある人とは誰ですか。追われていた理由はなんですか。」
《それは、・・・。》
理恵子は口ごもった。言いたくないようだ。
「あなたは、ここから出て何をしたいのですか。」
《それは、・・・に伝えなくてはならない大事な話があるのです。
それを言うまでは、死んでも死にきれません。》
「誰にですか」
名前が聞き取れなかった。
《・・・です。》
理恵子は言っているつもりらしいが、声にならないようだった。
小太郎は零次朗に考えを伝えた。
《彼女の言うある人の名と、そいつから逃げなければならなかった理由を知ることが必要だな。
彼女はその時の恐怖が呪縛となって、ここから出られなくなってしまったのかも知れない。
それと会いたがっている人を捜さねば解決はしない。》
「そうだな。少し調べる必要があるな。
理恵子さん、時間が掛かるかも知れないが、必ずここから出してあげます。
待っていてください。」
《はい、お願いします。》
零次朗と小太郎は、プレハブ小屋を出た。元のようにカギを掛けて。
階段を降り、玄関を出たところで、突然声を掛けられた。
「小早川君。」
見ると、担任の塩原淳子が小走りで追いかけてきた。
「先生、何ですか。」
「実は、小早川君にお願いがあって。ちょっと先生の家まで来てくれないかな。
家にも連絡するし、ご飯もご馳走してあげるから。」
「お願いって、まさか。先生それはまずいですよ。
俺はまだ十五だし、先生と生徒の間で恋愛なんて。でも年上の女の人も、いいかな。」
「何勘違いしているのよ。」
笑いながら零次朗の背中を叩いて、校門に向かって歩き始めた。
「違うのよ。小早川君がいた中学校の保健の先生、高村あずさは私の姉なの。
それで君が不思議な能力を持っていること、教えてもらったの。」
「えっ、あずさ先生の妹なんだ。」
「理恵子さんは何故ここにいるのですか。この場所に縛られる理由を知りたいのです。」
《私は隠れていたのです。ある人から逃れるために。
その人に追われて、追いつめられて、ここに逃げ込みました。》
「ある人とは誰ですか。追われていた理由はなんですか。」
《それは、・・・。》
理恵子は口ごもった。言いたくないようだ。
「あなたは、ここから出て何をしたいのですか。」
《それは、・・・に伝えなくてはならない大事な話があるのです。
それを言うまでは、死んでも死にきれません。》
「誰にですか」
名前が聞き取れなかった。
《・・・です。》
理恵子は言っているつもりらしいが、声にならないようだった。
小太郎は零次朗に考えを伝えた。
《彼女の言うある人の名と、そいつから逃げなければならなかった理由を知ることが必要だな。
彼女はその時の恐怖が呪縛となって、ここから出られなくなってしまったのかも知れない。
それと会いたがっている人を捜さねば解決はしない。》
「そうだな。少し調べる必要があるな。
理恵子さん、時間が掛かるかも知れないが、必ずここから出してあげます。
待っていてください。」
《はい、お願いします。》
零次朗と小太郎は、プレハブ小屋を出た。元のようにカギを掛けて。
階段を降り、玄関を出たところで、突然声を掛けられた。
「小早川君。」
見ると、担任の塩原淳子が小走りで追いかけてきた。
「先生、何ですか。」
「実は、小早川君にお願いがあって。ちょっと先生の家まで来てくれないかな。
家にも連絡するし、ご飯もご馳走してあげるから。」
「お願いって、まさか。先生それはまずいですよ。
俺はまだ十五だし、先生と生徒の間で恋愛なんて。でも年上の女の人も、いいかな。」
「何勘違いしているのよ。」
笑いながら零次朗の背中を叩いて、校門に向かって歩き始めた。
「違うのよ。小早川君がいた中学校の保健の先生、高村あずさは私の姉なの。
それで君が不思議な能力を持っていること、教えてもらったの。」
「えっ、あずさ先生の妹なんだ。」

