玲は涙を流しながら


「浩樹が意識を取り戻してくれただけで嬉しい。
大会なんてどうでもいいよ。
私が1番大事なのは浩樹だもん……
ホントに良かった……
ウッウッ……」



玲……
ありがとう……
でも素直にありがとうなんて言えない

本当は大会に出たかったのは痛いほど分かっていた。


「本当にごめんな
だから……もう泣かないでくれ……
俺はもう大丈夫だからさ……。」



「わかっだょ゛ぉ……。」