こんなに 君のことを想っても
こんなに 君のことを探しても
こんなに 君の名を叫んでも

どうして 僕の想いは届かない


優しいだけじゃ 目の前の壁は乗り越えられない
いつか君は僕にそう言ったよね


でも優しくないと 人の痛みは分からない


どうして 君を嫌いになれないんだろう
どうして 君と一緒にいたいと思うんだろう
どうして こんなにも心が痛いんだろう


君といた時間がまるで嘘のように
辛く 醜い時間に化けてゆく


一度壊れたオルゴールが 二度と美しい音色を奏でないように
一度壊れた絆は 二度と温かい安心を運んではこない


僕は 君のキラキラした空間に
取り込まれる要素の一部だったのかもしれない


君のキラキラした空間に取り込まれれば
僕もキラキラ輝けると思っていたのかもしれない



君は今でもキラキラ輝いているけれど
僕はもう君の空間の要素の一部じゃない



どんなに 君を想い続けても
どんなに 君を追いかけ続けても
どんなに 君の詩を書き続けても


もう なにも君には届かない



キラキラした君を遠くから眺める抜け殻





ねぇ?

君はこれで満足?