……………

『んっ………』

「なつみ?!」

「なつみちゃん?!ちょっと見せてね」

………

「意識がだいぶはっきりしてます。もう大丈夫でしょう」

「ありがとうございます」

『ここは…?』

「病院よ、なつみ。あなた手術の前に倒れて緊急に手術をしたのよ。それで3日も意識がなくて…」

うっすら思い出してきた

私倒れたんだね

『森本…先生…あ…りがと…うござい…ました…』

「それがね…なつみちゃん。俺は手術してないんだ…」

えっ………?

「手術をしたのは…渡辺先生なんだ…」

『嘘…』

「俺は講義先にいてとてもじゃないけど手術なんて間に合わなかったんだ。なつみちゃんこの前遊園地で倒れただろ??その影響で心臓にたくさん負担がかかっていて早く手術をしないといけなかったんだ。」

「なつみちゃん」

ドキッ

『先生…』

「それじゃああとは渡辺君に聞いて」

バタン

お母さん達も出ていって先生と2人だけになった

「ごめんね。なつみちゃんが嫌だって言ってたのはわかってたけど僕しかいなくて…」

『先生…もういいよ』