カズキとトモカの『同棲生活』が始まって早くも四日が過ぎた。
 多少のぎこちなさは残るものの……トモカがそんなモノを感じるほど繊細な感情を持ち合わせているワケもなく、ぎこちなさが残るのはカズキの方のみではあったが……それでも二人はお互いに少しずつではあるが生活に馴染み始めていた。

 究極の低血圧によって寝起きの悪いトモカを目覚まし時計が鳴る前には起床できる健康優良児のカズキが優しく起こす。
 目覚ましではなかなか起きれなかったトモカが、カズキに起こしてもらえば……なぜかスンナリと起床できている。

――ゲンキンな奴というか……人間の神秘である。