「あ、あの……ありがとう」

 照れくささを隠し切れず、顔を真っ赤にしながらトモカに礼を言う。
 隙間から自分の身体が見えそうなことは恥ずかしくない。
 他人から親切にされ、その親切を享受できる……そんな自分が現在置かれている状況がカズキには少し照れくさかった。

「やっぱり……ちょっとブカブカだねぇ」

 自分がそうなるように画策したのだが――しらばっくれるようにトモカはわざとらしくそう言った。