オカシナふたり

「えと……。『トモカ』さんじゃなかったですか?」

 少年は机の上に置かれていた葉書にあった名前を『トモカ』と読んだのだが……どうやらそれは間違いだったということに気が付いた。

 人の名前を間違えるという失礼なミスを犯してしまったという気恥ずかしさで少年はパニック寸前に陥りかけた。

……が、名前を読み間違えられた当人はあっけらかんとしたものだった。