「達耶~!!」
そこにいたのは一番の女友達の夏姫。
「久しぶりだな。
つーかクラス離れてから話してねぇよな」
その時俺の前を龍薫が通りすぎた。
俺は思わず目で追った。
「…ねぇ。
達耶ってさぁ…」
俺はとっさに夏姫の口を手で押さえた。
「それ以上…言うな。
お願いだから…」
夏姫は俺の手をそっとどけた。
「…分かった。
でもいつかはちゃんと言わせてね!?」
突然声が大きくなったので少し驚いた。
夏姫の真剣な顔つきがつい俺を笑わせた。
「ちょっ、ちょっと!!
笑ってないで答えてよぉ!
もう!」
「…あぁ。
うん。
いつかな」