「いーよいーよ。帰れば?」


いやだからなんですかその手は。

そんなガッチリ掴まれたら真樹さん前に進めないゾ。



「真樹はいつもそうやって俺から逃げるんだから。」



逃げさせてくださいよ。

色んな意味で。





「真樹、じゃんけん。」

「しません。」



こいつはただの幼なじみで腐れ縁。


携帯小説であるような。

イケメン幼なじみと平凡な主人公的な。