その後、急な展開にどうしようかと頭を回転させているあたしの上から陰が消えて、弦が離れる気配。 教科書や筆箱を片す音がして、弦は部屋から出ていった。 あの時の感覚、気持ち、今でも忘れていない。 それまでただの幼馴染だと思っていたものが、1カ所崩れた。 ふざけんなバカ? こっちのセリフだバカ弦。 心地のいい関係にヒビを入れたのはあいつなんだ。