ハヤク、ハヤク。 そうか、ハヤクとはこのことだったんだ。 血が飛び散らないように、ひざ掛けをかけて、首筋に走る動脈を探して切った。 なかなかうまくいかなかったけれど、やっと動脈を探し当てた。 血が、ひざ掛けを染める。 かえるが目の前で笑っている。 誰がここを掃除するのだろう。 ・・・閉じてゆく、意識の中で思った。 おわり