終わらない歌



「ねえ?今日バイトじゃないの?」



「あっそうだった!」




なんで今日に限ってバイトなんだよ…でもそんな事言っている暇はない。



「わりぃ!今日バイトだから、また明日な!」



ダッシュで走る。



「やべぇ…間に合わないかも…」



俺にとって、今日は最高の日であり、最悪な日でもあった。




バイト先の近くにある大きな道路。




周りが…見えてなかった。




点滅する信号は青から赤へと変わる。同時にトラックの急ブレーキの音が響き渡る。



「…え?」




気づいた時には、もう間に合わなかった。





俺は…




死んだ…