「彼氏、出来たの?」
入学してしばらくしてから、康くんに聞かれた。
(告白の少し後、
彼に言われ、呼び方を『田野くん』から『康くん』に変えた。)
「出来ないよ。
なんで?」
私は聞き返した。
意味がわからなかったから。
私の好きな人は、ずっと東くんで、
だからといって、告白も出来ない。
もちろん彼氏なんて、いる訳もない。
東くんはこの春から大学3年生で、
色々忙しいらしく、
前ほど一緒にいられる訳じゃなくなったけど、
それでもたまに出かけたりもしていた。
「あのバスケ部の、は?」
康くんは少しふて腐れそうな顔で聞く。
入学してしばらくしてから、康くんに聞かれた。
(告白の少し後、
彼に言われ、呼び方を『田野くん』から『康くん』に変えた。)
「出来ないよ。
なんで?」
私は聞き返した。
意味がわからなかったから。
私の好きな人は、ずっと東くんで、
だからといって、告白も出来ない。
もちろん彼氏なんて、いる訳もない。
東くんはこの春から大学3年生で、
色々忙しいらしく、
前ほど一緒にいられる訳じゃなくなったけど、
それでもたまに出かけたりもしていた。
「あのバスケ部の、は?」
康くんは少しふて腐れそうな顔で聞く。