そっと私の頭を撫でてくれた
その手は大きくて暖かくて
何だか心地よかった。




数分歩いたところで
男の子は足を止めた。




「俺の家ここ」



「......」



私は驚いた。
声には出さないけど驚いた。



だってここ...
超高級マンションなんだよ?!?!



「ほら、おいで」



マンションを見上げている私に
男の子はそう声をかけ中に入る。


慌てて私も男の子の後に続いた。



「....あ」



エレベーターに乗っているとき
私は重大な事に気づいた。



「どうしたの?」



「...子猫」