迷い猫





私は持っていた、苺の入ったパックをアオの持っているかごに入れた。



「よし、今日の買い物終了かな」




アオはかごの中身を確認して、レジへと向かう。
あたしもアオの後ろを付いて行った。



レジで会計を済ませた私達は、買い物袋を持ってスーパーを出た。




「アオ...袋持つよ?」



「いいよ、李桜だって持ってるじゃん」



「でもアオが3つで私1つとか...絶対アオの方が重いしっ」



アオの手から買い物袋を奪い取ろうとしたけど、残念な結果に終わってしまった。



「はいはい、男と女の力の差をなめないのー」



「むー」



アオに諭され、しょうがなく私は1つの買い物袋を持つことにした。