その子猫は何だか...私と重なったように見えた。




「いいよ、私が一緒に居てあげる」



子猫を優しく抱きしめて、もう一度私はしゃがみ込んだ。






「...何してんの?」




行くあても無く今日は何処に泊まろうか悩んでいた私の頭上から、優しい声が降ってきた。



「.......」





そっと顔を上げるとそこには、あたしより少しだけ年上っぽい男の子が居た。






濡れた髪が色っぽく、THE 水もしたたるいい男!って感じ。