だけど、このまま一生この家から出ない訳にもいかないし...。
折角アオが誘ってくれたんだから、勇気を出して行ってみよう。
この時間帯なら、まだパパやママもまだ仕事中なはずだし、遭遇する確率は物凄く低い。
帰りに私の家にも寄ってもらって、制服を取りに行こうかな。
「ん、一緒に行く」
少し悩んで出した私の答え。
でもやっぱり、声は震えてたらしい。
そんな私に気づいたのか、アオはそっと私の頭を撫でた。
「大丈夫だよ、俺が一緒に居るから」
「うん」
「ね、アオ...お願いがあるんだけど」
「何?」
「買い物の帰りにさ、私の家に寄ってもらえないかな?」

