...この男、
朝から何言ってるんでしょうか。
「アオ...」
「ん? 何?」
「意味分かんない」
我ながら可愛くない言い方だと思う。
なんでもっと素直になれないのかな...。
「全くほんとに李桜はツンデレだなあ」
私の頬っぺたをぷにぷにイジって
遊んでるアオは意地悪そうに笑う。
「あ、そう言えば...私をここまで運んでくれたの?」
「そうだよー、李桜。俺の胸で寝ちゃうんだもん」
うっ...それはアオが抱き締めてくれると
何だかとっても安心して...。
なんて絶対言わないけど。
いや、言えないけど。
「ここまで運んでくれてありがとう、私重かったでしょ?」

