新しい制服に身を包み、高校へと足を進めた。

慣れない定期券で電車に乗りこむと高校生で溢れかえっていた。

周りはみんな背が高い。

私は、背が低いのがコンプレックスで身長のことを言われるが大嫌い。


やっと降りる駅について、電車を出て徒歩で学校に向かった。

学校の近くになると、同じ高校の制服を着た学生が多くなってきた。

緊張しながらもクラス表のところまで行った。

2組だ。

「あ、峰岸茜?」

いきなり、知らない女子にフルネームで名前を呼ばれた。

「そうですけど…」

「2組でしょ?藤井真奈(ふじいまな)。出席番号隣だから!よろしく!」

「よろしくお願いします」

軽くお辞儀してから顔をあげると、藤井さんはもういなかった?

瞬間移動?

いやいや、違うだろ。

心の中で一人漫才をしていると、また藤井さんがやってきた。

「峰岸ちゃん!一緒に教室行こー!」

「あ、うんっ」

元気な子だなぁ。

関心関心…。