やっと、会えた…!
 
 
彼女のもとに近寄ろうとした瞬間。
 

「千早くん!なに頼むの?」 
 

「あたしはねー…」
 
 
誰か知らない女達に囲まれて、そのままあの子を見失ってしまった。
 
 
「ちょ、ごめ、どいて」

 
女達を退けて、あわてて追うけど、ここは混雑した食堂の中。

あの子を簡単に見つけられる確率はゼロに近くて。 
 

「はぁー」

 
また今度、探そう。
 
この学校にいるのは分かったし。