「俺、なんか頼んでくるわ」


なぜか騒いでいる女子達を吉高にまかせて、俺はメニューを選ぶ。
 

スペシャルトロピカルカレーってなんだよ。怪しすぎるだろ。
 

頼むやつ、いるのか?
 


そんなことを考えていた俺の耳に、
 


「スペシャルトロピカルカレー1つください!!」
 
 
あの子にそっくりな、心地良い声が聞こえた。

 
声の聞こえた方に振り向くと、ちらりと見えるあの子の髪。