そう思うのに、まだ諦められない俺がいる。



『朝からテンション低いなー』


「…。」


思い出に浸っていた俺に、後ろから毎日聞いている声が聞こえた。
 
 
『つーか、電車で会うの初めてじゃね?』
 
 
「うるさー」
 

『愛想ねーな、おい』
 
 
なんで吉高なんかに愛想よくしなきゃいけねーんだよ。

そんなことに愛想使うんだったらあの子に使ってるし。