「今度あったら大声で叫べよ?誰かしら助けてくれると思うから」 一応彼女に忠告して、その場を離れる。 それは、゛吉高を待たせてるから゛なんて理由ではなくて。 ただ俺が、彼女と話す胸の高まりを抑えきれそうになかっただけ。 その後、新宿に着いて吉高が俺を呼んだ理由が女と遊ぶことだと分かっても、怒る気にはなれなくて。 ついには『お前今日変だぞ?』と言われる始末だった。