下着脱がしやスカートめくりなど身体に触れるようなイジメはなくなった。

だけど、暴力が酷かった。

 知恵や奈津子からストレスの、はけ口にノートや筆箱で顔や頭を叩かれた。

相変わらず続くカツアゲとパシリ。

 カナコちゃんは、どれだけ満たされなかったんだろう・・・

そして先生は何処まで頭がバカなんだろう。

あの事の真実を今は知る術はない、いや、今更、知りたくもない。

 そのイジメが原因で素敵な先輩とも出会えた。

 大嫌いな数学が終わり次の授業は音楽の時間。数学の時間に居眠りをしていた

私。でも後ろの席のカナコに背中を触られていたのは分かっていた。

 音楽室のある2階へ移動すると他の学年の周りの生徒がざわめき始めた。

熱いまなざしで見つめる先輩。

 音楽室に着くと大爆笑のクラスメート。

 「佐岡さん!!こっち来なさい!」

ピアノバカの自称音楽の先生の土屋に呼ばれた。

 (うわぁ、おっかない!)

 「な、何ですか?」

 「後ろ向きなさい!」

そう言われ背中を土屋に向けた。

 「なんでこんな事するの?バカじゃないの?!(怒)」

 「え?何のことですか?背中に何かついてるんですか?」