イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~

 「単なる脅しかなとは思ったんですが、加賀は暴力的ですし

少し心配で、ご相談に伺わせていただきました。お忙しいのに

申し訳ございません。」

 「いや、それは良いんだよ。編入生の佐岡さんがそんな事になってたなんて

知らなかった。ごめんなさい。」

 「いえ・・・こちらこそ、沢山の生徒さんや先生に迷惑かけちゃって申し訳

なくて・・・」

 この後、衝撃的なことを言われた。

 「本当に君は悪くない!加賀が一番悪い。だけど、加賀のような障がい者に

イジメられるなんて、貴女、相当弱いよ!」

 絶句した。

 「とりあえず加賀の言動を注意深く見ておくよ!」

 「よろしくお願いします。」

 私たちが席を立った瞬間、後方のドアから加賀が入ってきた。

 恐怖で凍りつく私と心理学科の生徒。【刺し殺す】なんて脅されて

たら加賀を見て怖くないワケがない。

 スタスタと早歩きで研究室を出ようとすると追いかけてくる加賀。

 (怖い!!!)物凄い恐怖だった。 

 「じゃあね、佐岡さん!」と、坂田先生が、研究室のドアを思い切り閉め

加賀を研究室に閉じ込めた。

 (さすが男性の先生!!!助かった!!ありがとう。)

 「どうします??」

 「次の授業、加賀が同じクラスに居るんだもんね。」