イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~

 授業終了後、再び奈緒ちゃんと話をした。

 「レイちゃん、辞めたい・・・」

 「辞めたいって、何が?」

 「学校。」

 「え・・・。あ!私いつでも相談に乗るから、良かったらメアド教えて?!」

 「うん・・・。でも良いや!!レイちゃんに毎日、学校で会えるから。毎日

話そう!」

 「そうだね(笑)!毎日、会えるんだもんね!」

 私たちは毎日会える。それが当たり前だと思いメアド交換もしなかった。

 そして翌週、とんでもない事が起きた。それは学科の研究室の前の廊下の掲示物を

見ていた時のことだった。

 「佐岡さん?」

 「はい。確か、田守先生?!」

 「そうよ。貴女、最近、奈緒ちゃんと一緒に居るでしょ?」

 「はい。とても優しい方ですよ。」

 「あの子には近づかないほうが良い!!髪の毛を

金髪に染めたり凄く悪い子だから。」

 「悪い子って・・・奈緒ちゃんは優しい子です!!悪いのは

奈緒ちゃんじゃなくてスギ・・」

 「あの子(奈緒)、福祉学科一の問題児で困ってたのよ!!先生や

クラスメイトに迷惑かけて。」

 「はい?(怒)」

 「うわぁ、見られちゃった怖い!」と、数m先を指差していた。

指を指す方向を見ると、奈緒ちゃん。

 「佐岡さん、さようなら!」と、慌てて研究室に逃げた。