「話が途中になっちゃってごめんなさい。死ぬなんてダメですよ!

まだ逃げ道は、有りますよ。私も受験、失敗して、こんな大学入っちゃって。

親はブチ切れてノイローゼ状態になるし。こんな大学入っちゃったのは私、

人生最大の屈辱で、人生最大の汚点だと思ってる。」 

 「私も。どうしよう(泣)未来真っ暗。貴女、さっき逃げ道って・・・」

 「はい。逃げ道は、まだ有りますよ!」

 「レイちゃ~ん。」 (又、山中・・・面倒くさい)

無言で手を振り返した。

 「たびたびゴメンナサイ。貴女、編入って知ってる?」

 「編入?知らない。何それ?」

 「転校のようなもので、ここより、もっと上のレベルの大学の入学試験を受けて

その大学を卒業するの。そこの大学を卒業すれば〇×大学卒業になる。

夏ぐらいから編入試験の募集がかかるんだよ。私、第一希望の編入を目指して

今、単位互換を受けてるんだ。動くなら今だよ!」