「ありがとうございます。風が気持ちいですね。」

 「ですね。緑を感じられるのは良いですよね。中曽根大学は

コンクリートジャングルで緑を感じられないからね。」

 「だよね!オフィス街みたいな高い建物ばかりで嫌になるよ。」

 「だよね。貴女は中曽根生?」

 「いえ、外部です。貴女は?」

 「私も外部。」

 「良かった。どうです?中曽根大学。」

 「辞めたい。入学して失敗した。受験の滑り止めで入ってさ。

でも日本国一馬鹿大学を中退ってなったら屈辱的な想いをずっと引きずらなきゃ

いけないし・・・死にたい。」

 「?!し、死ぬなんてダメですよ!!」

 話していると前から

 「おーい。佐岡さ~ん!」と山中が手を振ってきた。

 (面倒くさい)と思いながらも手を振り返した。

 さんざん、余りだ何だって中曽根生風吹かせといて中曽根生に相手に

されないからって私に構ってくんじゃないよ!!