イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~

 みっちゃんも私も部室での練習同様、緊張せずに出来て手話劇は無事に終了した。

 エンディングが流れ、1番で部員の紹介をされ、私も舞台の真ん中に立ち、次は

ラスト、手話歌。

 舞台の真ん中に立った時は大丈夫だったのに、先輩たち全員と2番の手話を

やり始めた瞬間に、涙で視界がぼやけた。(ヤバい!)

 一粒、涙を落とすつもりだったが全く涙が止まらなかった。

 観客から贈られた拍手喝采。先輩たちや、みっちゃんと涙で抱き合った。

 あの、事件の時に自殺していたら、みっちゃんにも先輩にも会えなかったし、

自分の手話を魅せる事も拍手を浴びる事もなかった。

 (生きてて良かった!)と、思った。
 
 みっちゃんと、ずっと友だちでいれると思った。でも

この後、ある人のせいで、みっちゃんと仲が悪くなる事になろうとは、

そして、みっちゃんとの笑顔の思い出がココで終わる事になろうとは。