イジメ・体罰・虐待~私の受けてきた暴言暴力~

 時は流れて文化祭当日。紺先輩たちは高校3年生で今日で引退。

 手話劇が始まる前、色んな先輩が

 「泣きそう!」と、クチにしていた。

 いよいよ手話劇が始まった。始まる前はとても緊張していた。

スポットライトを浴びて客席が暗くてもお客様の顔が見えた。でも、私は

 (緊張する為にやるんじゃない!この手でストーリを伝えるんだ!この物語を

心をこめて手で伝えるんだ!)

 そう思って始めると、全く緊張せずに自分の世界に入り手話が出来た。後半は

疲れや緊張もあり少し変な手話になったけど、無事に前半が終わった。

 私の引き際に、後半のみっちゃんがハイタッチをしてきた。

 「お疲れ!レイちゃん、素敵だったよ!」

 「バトンタッチ!頑張ってね!」と、小声で声を交わした。