くるっと向き合いムムっとふて腐れると、陽生が緩やかに目を細めてすかさず私の唇を奪う。
それは軽く触れ合う可愛いキスだったけど、陽生の手が再びむき出しの胸にやわやわと触れるから、何だかムズムズとして慌ててそんな陽生の手を掴んだ。
「だ、ダメ……」
「何で?」
「く、くすぐったいし……」
「ひょっとして、もう一度したくなっちゃうから?」
「なっ、ちがっ!」
「いいよ。なんならこのままもう一回、する?」
「ちょっと――」
ニヤリと笑う陽生に思いっきり腕を伸ばし、頬を膨らませる。
「俺は正直まだ物足りない。今までずっとお預け状態だったわけだし、果歩の体が大丈夫ならこの後いくらでも……」
「……もうっ!」
今日の陽生は容赦なく意地悪だ。
それでいて甘さも普段の2割増しのような気がするから、かなり達が悪いと思う。



