それからはとびっきり甘い時間の始まりだった。
お互いの服を脱がせ終えた私たちは、まるで理性が崩壊したかのようにお互いをありのままに求め合った。
力強い腕に、汗ばむ肌。
そして、心地いい陽生の体温――。
陽生のキスが体の色んな所に降り注そぐたびに私は体をしならせて、涙交じりの声を上げるしかできなくて。
「悪い、これでも優しくしてるつもりだけど……平気?」
「――ん、ぁっ」
ただ首を縦に振るしかできない私を見つめながら、時々心配そうに私の顔色を覗う陽生。
陽生の指が優しく、じれったいぐらいに私の中心をかき乱し。
そして動く早さを押さえながら私を横抱きにして、背後からいつもより慎重に自身を私の中へと埋めた瞬間――
陽生の呼吸も次第に荒く苦しいものに変わり、私は胸元に回された力強い腕にしがみつくしかできなかった。
「はる……っ」
「愛してるよ、果歩」
荒い呼吸を繰り返しながら、陽生が甘ったるく擦れた声で私の鼓膜を刺激する。
いつも以上に慎重に、そして情熱的に中を乱されて、どうにもこうにも涙が止まらなくて。
「陽っ陽っ……」
そう繰り返すことしかできない私に陽生がとびっきりの笑みをくれる。
舌を絡ませ、何度も深いキスを交わしながら、私は幾度となく激しい快楽におぼれ、陽生という大きな波に身も心ものみ込まれていくことしかできなかった。



