☆甘い体温・短編集☆


だから……お願い。



「抱いて…欲しい」



今すぐ、欲しい。


陽生が。


陽生のぬくもりが。


陽生に触れてほしい。


今の私の全てを。


私だって陽生を求める気持ちは負けないぐらいあるんだって、ちゃんと分かってほしいんだ。


そんな思いを込めて陽生の首に腕を回すと、目の前の喉がゴクリと上下したのが分かった。




「果歩……」



私の言葉を聞いた陽生がとても欲した瞳で私を見つめてくる。


ふわっと、とろけそうな笑みではにかんだと思ったら、そのまま熱いキスをされ、私は横抱きにされてあっという間に寝室へと運ばれてしまう。




そして、電気も付けず薄暗い部屋の中――…


ベッドに横にされた私は、目の前に覆いかぶさる陽生を熱い眼差しで見つめる。


カーテンの隙間から照らされる夕焼けの明かりに溶け込んで、陽生の姿がとても官能的で、見惚れちゃうほど色っぽくて。


思わず自分からキスをして、陽生の服に手をかけた。



「なんか照れる、ね?」


「ああ……、でも途中で辛くなったらすぐに言えよ」



陽生もまた、そんな私を見て甘いキスを繰り返しながら、私のワンピースのジッパーをゆっくりと下ろす。


時々見つめ合いながら、お互いの服を脱がせ合う高鳴りに、私は久しぶりのトキメキを前に何だか無性に恥ずかしくてたまらなかった。