☆甘い体温・短編集☆


だって……、それは久しぶりに感じる甘く、高ぶる気持ちと疼き。


陽生に対して感じる私の甘い欲求。


この7か月の間、お互いがずっと欲しがってたとてもかけがえのない、大切な陽生との交わりだったから。



「私も……陽生が欲しい」



今度は私が陽生の耳元で囁いた。


素直に、欲望のままに…


だってこの7カ月、陽生がどれだけ私の体のことを気遣い、そして大切にしてくれたのかをよく知ってるから。


以前私が倒れたのがよっぽどトラウマだったのか、安定期に入った今までの間一度も私を抱こうとはしなかった陽生。



「俺の欲求より、果歩とお腹の子の命の方が大事だろ」



そう言って、キスとハグ以上の行為は決してしようとはしなかった。


それがすごく身にしみて嬉しくて、そして気持ちがいっぱいで。


……でも、その半面やっぱりどことなく寂しくて……


自分自身この矛盾する気持ちを持て余し、何だか少し複雑な気持ちだったんだ。