それから少しして落ち着きを取り戻した私はゆっくりと顔を上げた。
すると、さっきとは見違えるほど穏やかな表情に変わった陽生と目が合い、そして甘く視線が絡まり合って……
そのまま私のこめかみに指を滑らせた陽生と、どちらからともなく再び唇を重ね合わせていた。
さっきされたキスとは違い甘く、優しさが溢れ出しそうな陽生とのキス。
その気持ちよさに次第にキスの密度が深くなり、お互いを求めるような激しさに変わっていた。
「果歩……」
「んっ……」
そして……、名残惜しそうに唇が離れた瞬間、陽生の顔が切羽詰まったように近づき、そして甘く囁くように耳元に唇が落ちてくる。
「果歩が…欲しい」
「えっ」
「ごめん、もう……限界だ。我慢がきかない。このまま果歩を抱きたい」
そのストレートなセリフにドキリと鼓動が跳ねる。
けれど、否定なんてできない。
そのまま耳たぶを柔らかな舌でなぶられた私は、自分自身、体の奥底で何か熱いものが込み上げてくるのに気付き、そんな陽生を受け入れるようにコクリと小さく頷いていた。



