☆甘い体温・短編集☆


「はぁ、はぁ……」


それからどのぐらい経ったのか。


名残惜しそうに唇が離れた瞬間、私の瞳は熱く緩み、ぼやける視界の中崩れ落ちないように目の前の体にしがみつくのがやっとだった。


体が、熱い。


熱くてたまらない。


だけど、そんな私を何とも熱い眼差しで見つめる陽生が、もう一度何かを確かめるように軽く唇をふれ合わせてくる。


気付けば私の体は横から陽生に支えられるかたちになっていて、私が崩れ落ちないようにしっかり両腕が腰に回されていた。



「悪い…、コントロールがきかねぇ……」



そう言った陽生の表情が、とても切羽詰まった様子に見える。


その言葉がビックリするぐらいの切なさを含んでいて、そしてーー



「完全に理性が飛んだ」



そんなセリフにドキリと鼓動が跳ねる。

私は唖然として、陽生の言葉に固まったまま全神経を集中させた。