☆甘い体温・短編集☆


「あんたには関係ないと思うけど」



無性に腹正しくなって冷たく睨みつけた。


あっさりなんてよく言えたものだ。


何も知らないくせに。


あれから私達は本当に色んなことがあった。


たくさん悩んで、たくさん傷ついて。


お父さんと激しくぶつかり合ったりして、本当に大変だったんだ。


なのにこの男は軽率にどんな手を使っただなんて、偉そうに……。



「…ムカつく……」


「あ、ひょっとして、めちゃくちゃ怒ってたりする?」


「当たり前でしょ!」



馬鹿にしてるの!?


そもそも何でこの男はあんなことをしたにも関わらず、こんなにフレンドリーに話しかけてこれるんだろう。


しかもへらへらと。


実に不愉快だ。


この男の無神経さをまじまじと疑ってしまう。