☆甘い体温・短編集☆


終いにはよしよしと頭を撫でられて、私はたまらずムムッと顔を赤らめてしまう。



「もう、だから私じゃなくてっ」


「どうせなら2つとも買えばいいんじゃない?」


「えっ」


「どっちとも可愛いし、産まれてくる子にはどちらも似合うだろう」



私からヒョイっと商品を奪った陽生は、そのままなんの躊躇もなく目の前のカートに入れてしまう。


そして私の手を引いて再び嬉しそうに歩き出す。


その後も止まることなく、次から次へと色んな物をかごに入れていく姿が目に飛び込んでくるから



「ちょ、ちょっと、ストーップ!」



さすがに手を引っ張り、そんな陽生を止めてしまった。


見るとすでにカートのかごの中には商品が山盛りてんこ盛り。



「こ、こんなに買ってどうするのよ!」



そう言って、思いっきり引きつった顔を向けた。