「ねぇ、時計似合ってる?それとこのピアスも」
ジャジャーンと自慢げに陽生の前に腕をかざすと、陽生も満足そうに私の耳を撫でた。
「ああ、似合ってるよ。このピアスの穴は今度ちゃんと俺が開けてやるからな」
「本当?」
「ああ。だからもっと今以上にそれが釣り合うような立派な大人になれよ。
それを生かすも殺すも全て、これからのお前の頑張り次第だ」
陽生のこういうところが好き。
甘いだけじゃなくて、ちゃんと自分の足でしっかり立って歩けよっていう感じ。
恋人として、一人の人間としてすごく尊敬できるところなんだ。