☆甘い体温・短編集☆


「確かそれ、タンザナイトとか言ったかな。12月のお前の誕生石の」



ギシッとベッドが軋み、陽生が私の肩を抱き寄せる。


俯き、「ヒック……」とただ声を上げることしかできない私に、よしよしと優しく頭を撫でてくれる。



「「4月から大学生だし、ピアスぐらいして格好良く行かなきゃねぇ」なんて言いながら、それは嬉しそうに買ってたぞ」


「ぅ……」



その言葉に余計喉が詰まる。


いったいこの二人はどこまで私を泣かせれば気がすむんだろう。


だって、その時の静香さんの顔がまるで実際に見たかのように頭に浮かぶんだもん。


もちろん陽生の顔も。



嬉しくて嬉しくて、


歓喜余った私は、たまらず陽生の胸に顔をすり寄せた。


上半身裸のままの程良く引き締まった胸板が、嫌になっちゃうほどたくましくて、



もう、陽生といい、静香さんといい、半端ないサプライズに完全にノックアウト寸前だ。