「もしかして、陽生でも出来ないこととかあるの!?」
「当たり前だろ。俺を何だと思ってるんだよ…、出来ないことだらけで毎日困ってるぐらいだよ」
「嘘……」
信じられない。
本当に?
瞬きを繰り返していると、陽生が少し困ったように言葉を吐いた。
「そんなに俺が完璧に見えるのか?」
「見える」
即答してしまった。
だって、私から見る陽生はいつも冷静で何でも出来て、まさに、絵にかいたような完璧な大人なんだもん。
「何処から見ても立派な大人……」
「ふっ、そうか…、それは光栄だな」
振り返り、ますます困惑気味に笑った陽生をじっと見つめた。
どうしても信じられなくて、ちょっと意地悪な質問を投げかけながら。



