☆甘い体温・短編集☆


「きれい……」



目の前に広がった光景、


それははとても懐かしくて、それでいて昔とは何一つ変わらなくって、ただただ歓喜の声だけが溢れ出る。



1年前のあの日のように…


あの日、陽生と初めて会ったあの時のように……




「ふっ、気にいった?」



後ろから、1年前と同じセリフをかけられて、ぎゅっと胸元のシャツを握った。



「ここはさ。角部屋だから、この2方向に囲まれた窓から外の景色が楽しめていいんだよ」



満足そうに微笑む陽生に、あの日の記憶が鮮明に蘇ってくる。


そしてあの時の感情も。


ガラス全体から見渡す景色。


そう、ここは1年前、初めて陽生に抱かれた特別なホテルだった。