「きれい……」
目の前に広がった光景、
それははとても懐かしくて、それでいて昔とは何一つ変わらなくって、ただただ歓喜の声だけが溢れ出る。
1年前のあの日のように…
あの日、陽生と初めて会ったあの時のように……
「ふっ、気にいった?」
後ろから、1年前と同じセリフをかけられて、ぎゅっと胸元のシャツを握った。
「ここはさ。角部屋だから、この2方向に囲まれた窓から外の景色が楽しめていいんだよ」
満足そうに微笑む陽生に、あの日の記憶が鮮明に蘇ってくる。
そしてあの時の感情も。
ガラス全体から見渡す景色。
そう、ここは1年前、初めて陽生に抱かれた特別なホテルだった。



