☆甘い体温・短編集☆


「果歩、改めて卒業おめでとう」


「えっ…」


「悪いな、こんな所しか連れて来てやれなくて」



その言葉に一気に胸が熱くなった。


どうして今まで気付かなかったんだろう。



ここは…


私にとってこの場所は、絶対忘れちゃいけない大切な大切な場所なのに……




「はる…」


「ん?」


「カーテン、開けていい?」


「ああ、どうぞ」



遮光カーテンのスイッチをoffにして、私はすぐ近くにあった陽生のシャツを素肌の上からかぶる。


そしてゆっくり噛み締めるように窓の傍まで行った瞬間――…




「………」



歓喜余ってまた胸が熱くなった。