「果歩、改めて卒業おめでとう」
「えっ…」
「悪いな、こんな所しか連れて来てやれなくて」
その言葉に一気に胸が熱くなった。
どうして今まで気付かなかったんだろう。
ここは…
私にとってこの場所は、絶対忘れちゃいけない大切な大切な場所なのに……
「はる…」
「ん?」
「カーテン、開けていい?」
「ああ、どうぞ」
遮光カーテンのスイッチをoffにして、私はすぐ近くにあった陽生のシャツを素肌の上からかぶる。
そしてゆっくり噛み締めるように窓の傍まで行った瞬間――…
「………」
歓喜余ってまた胸が熱くなった。



