えっ、えっ?
一瞬の出来事に理解が出来ない私。
「あ、あの……」
「この数時間、必死で我慢した自分を褒めてやりたい。てか奇跡だな」
陽生が一人納得するように、私の髪を指ですくう。
「果歩の寝顔見ながらどんだけ寝込みを襲おうとしたか。
しかも、お前ときたら一人で勝手に脱ぎ散らかすし、挙句の果て俺の服まで脱がせて平気でギュッと抱きついてくるし」
陽生の顔がグッと近づいてくる。
「そのくせ俺をその気にさせて手を出そうとした瞬間、グタッといきなり死んだように寝られるわ、なんちゅうファインプレーだよ」
「う、うそ…」
てことは、もしかして…
「し、してなかったの!?」
「当たり前だろ。いつ誰がしたっつったよ。俺はもそんなこと一言も言った覚えはねぇぞ」
「で、でもっ」
「それに、果歩の寝込みを襲うのはもうこりごりだ。少し前、それで1週間口を聞いてくれなかったのはどこの誰だよ」



