「まったく覚えてないのか…」
ベッドに仰向けになったまま、陽生が私の腰にスルっと腕を回す。
骨ばった大きな手がやけにリアルで、官能的でに動くから。
私はそんな陽生の胸にぺたっと両手を付き、思いっきり体を震わせた。
「あんなに果歩から誘ってきたのに?」
「えっ?」
「散々抱いてくれなきゃ嫌だって駄々こねて迫ってきたのは何処の誰だよ。しかも家じゃ嫌だって、ホテルに連れてけって強引に俺の手を引っぱって…」
「嘘……」
とんでもない言葉に、サーっと血の気が引いていく。
「おまけにこんな情熱的なキスマークまで付けたのはいったい誰だ」
「ひっ!!」
ほらっと胸元を見せられた私はさらに顔が青ざめていく。
そこには言われた通り、陽生のたくましい胸に無数の赤い痕が散らばっていて……



