やっぱりまだ死にたくないわ、と言うとトーマは呆れたように私を見た。 「私、貴方に言ってなかったことがあるの」 「……なに」 「ハッピーエンドは嫌いだけど、自分の人生はハッピーエンドじゃなきゃだめなの」 「わがままだ」 「そうね。………だから」 キュッと彼に抱きついた。 この温もりを求めてた。 長い間、ずっと。