「太宰治って知ってる?」 軽やかな声が辺りに響く。 廊下は 思ったより静かだ。 「まぁ一応」 私の声も少しだけ反響した。 「さっき知ったんだけど、彼って心中で死んだらしいね」 「あー…有名な話ですよね」 「だから死のうよ」 ………。 文の繋がりがおかしい気がする。