「ご、ごめんね…こんな話。柚には刺激が強かったか」
「ううん。そうなんだ…。何かビックリしちゃって」
「まっ、まあ…、『あかね〜♪』って言いながらものすごい甘えてくるわけよ。どう?想像できないでしょ?」
「全然……」
ホントに…、私の知ってる倉本くんのキャラはたぶんあかねちゃんの前では存在しないんだろうな。
確かに私も倉本くんから告白されたけど…
これは見抜けなかったよ。。。
「だからさ、何というか…、アイツの中では『馬場』と『あかね』って、呼び方を変えることによって『ツン』と『デレ』のスイッチを切り替えてるんだと思うんだよね。だから私にもみんなの前で下の名前で呼ばせたくないのかも…」
「なるほど…」
「まあ私の話はこのくらいにしといてさ!雅樹が柚のコトちゃんと助けたみたいで良かったなってことを話したかったのに」
「でもまだ下の名前で呼んでるよ…、あかねちゃん」
「…柚の前だけだからね。他には黙っといてよ、今の話。さすがにみんなに知れたら私が雅樹に怒られそうだわ」
「分かったよ」
私が笑いながらそう言うと、あかねちゃんも「柚だからまだ良かったかもー。安心」と言いながら微笑んだ。
でも…
明日倉本くんに会ったら、絶対そういう目で見ちゃいそうなんだけど。
倉本くんもかなり鋭いから、悟られないように気を付けよう。
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